眼科なかのぶ医院

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日帰り手術

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白内障手術

白内障手術では、濁った水晶体を超音波で粉砕して取り除き、その代わりに眼内レンズを挿入します。手術は局所麻酔下で20分程となります。(会話は可能ですが、手術中は動かないでください)

ベッドに仰向けになり、清潔なカバーを顔にかけます。目の消毒をしてから、点眼麻酔を行います。それでも痛い方には、術中に適宜、麻酔を追加します。
白内障手術は、白内障以外に大きな目の病気がなければ、視力の回復が見込める病気です。ただし、眼内レンズにはピント調節機能がないため、手術後もメガネの助けが必要となる場合が多いです。

手術の流れ

点眼麻酔をします。
1.点眼麻酔をします。
細いメスで、角膜(黒目)と強膜(白目)の境目に小さな創口を作ります。
2.細いメスで、角膜(黒目)と強膜(白目)の境目に小さな創口を作ります。
水晶体嚢という水晶体を覆っている袋の前面を円形に剥がして窓を作ります。
3.水晶体嚢という水晶体を覆っている袋の前面を円形に剥がして窓を作ります。
水晶体嚢の窓から、超音波で水晶体を砕き吸引します。
4.水晶体嚢の窓から、超音波で水晶体を砕き吸引します。
吸引後、水晶体嚢に人工のレンズ(眼内レンズ)を挿入して終了です。
5.吸引後、水晶体嚢に人工のレンズ(眼内レンズ)を挿入して終了です。

白内障手術後の注意点

最近の白内障手術はたいへん安全性が高く、しかも患者さんの負担も非常に少なくなりました。しかし合併症が全く無い訳ではありません。一番怖いのが術後眼内炎、つまり細菌が眼に入ってしまうことです。眼に細菌が入ってしまうと最悪の場合、失明する事態もあり得ます。細菌対策には細心の注意を払っておりますが、一時的な洗髪洗顔、運動の制限など患者さんにもご協力いただきたいことがあります。(詳細はスタッフや医師に聞いてください)

主な合併症について下記に記載しております

1. 出血 手術中に異常に血圧が上がったり、強く緊張する、咳き込むなどの負荷が加わったりすると、目の奥にある動脈から急激な出血が起こることがあります。
これを駆逐性出血といいます。このような出血の頻度はきわめて少ないのですが、視力が大きく損なわれます(発生頻度は10,000例に1回と言われています)。
2. 感染症 手術に際しては、目の周りの消毒を十分に行い、完全に滅菌された器具を使いますが、それでも睫毛の生え際には細菌が存在しており、きわめてまれに眼の中に細菌が入り、目が化膿してしまいます(発生頻度は2,000例に1回と言われています)。
その場合緊急に眼内を洗浄する必要があり、再手術を要します。再手術を行っても視力が改善しないこともあります。
3. 高眼圧 術後の炎症や出血、および手術前からあった緑内障の悪化などが原因となり、眼圧が上がることがあります。多くの場合、点眼や内服治療でコントロール可能ですが、まれに緑内障の手術が必要となることがあります。
4. 後嚢破損 水晶体を支える組織が弱く、その影響で手術中に水晶体の袋を破損することがあります。そのため眼内レンズが挿入できないことがあります。
このような場合には、後日あらためて眼内レンズを眼球に直接縫いつける手術を行うことがあります。
5. 水晶体の
落下
水晶体を支える組織(チン小帯)が弱い場合や後嚢破損が生じた場合、水晶体が硝子体腔に落下することがあります。
落下した水晶体が少しであれば吸収を待ちますが、吸収が遅い場合には、当院では硝子体手術の設備を備えており、それによって落下した水晶体を取り除きます。
6. 屈折異常、
乱視
眼内レンズのピントは一ヶ所にしか合いません(単焦点)ので、ほとんどの場合は手術後には眼鏡による矯正が必要になります。眼内レンズのピントを遠方、近方のいずれに合わせるかは、手術前に執刀医と良くご相談ください。
7. レンズ度数
の誤差
強度近視の方などでは眼内レンズの度数が術前の計算とずれることがたまにあります。度数のずれが大きい場合にはレンズを取り替える手術をすることがあります。
8. 後発白内障 術後数年以内に約10%の頻度でレンズを支える袋(後嚢)が濁り、視力の妨げになることがあります。その場合は、外来でヤグレーザーによる後嚢切開により濁りを除き、視力はすぐに回復します。
9. 黄斑浮腫 眼底の最も視力に重要な部分(黄斑部)に「むくみ」が生じるもので、視力が一過性に低下することがあります。
点眼による治療を行ないますが、視力低下が持続する場合にはステロイドの眼球注射や追加の手術を行なうこともごく稀にあります。
10. 水疱性
角膜症
角膜の内皮細胞が元々少ない場合、白内障の手術後に角膜が濁り、重症な場合には角膜移植手術が必要になることがごく稀にあります。

手術に不明な点がある方はスタッフにお声がけください。